春がきてる。
季節の変わり目、春がそこまで来ているねーと思いつつ、なんだか気持ちがまわらない。もうすぐ息子の卒園を控えて、入学準備もしなきゃだし、旦那がここのとこ忙しく、月の3分の2はいないので、気がはっている。気ばかり急いて、落ち着く間がない。真っ黄色のスカートがほしい。白いスニーカーがほしい。ピンクの口紅がほしい。こうパキッと気分を変えたい気持ち。
そんなことを思っていたら息子が珍しく熱をだして、おやすみした。じっと家にいるしかない時間。静かに寝ている息子の横で、家の収納を見直して、荒れ狂ったパントリーの中のいらないものを捨てたり。私の何倍?っていう量の旦那の服を整理したり。私の何倍?っていう量の旦那の靴を整理したり。クローゼットの私の領域に大きくはみだしてくる旦那のものものものもの……多くね?
まあいい、私は優しいから勝手に捨てたりはしない。
こういう時期なんだろね、新しい始まりを前に、1度地に足つけて、身の回りを整えたい。
普段ふわふわ妄想空想残像を頭に巡らせ生きがちな私の、てっとり早く現実に意識をめぐらせる方法は、ひたすら整理収納の本読んだり、料理のレシピ眺める時間じゃないかなって思う。ちょっとした居酒屋のカウンター席とか、料理番組とか、料理 がでてくる映画の作るシーンをボーっと見る、とかも好き。料理はすごく建設的な生に直結する現実的な行為だと思うから、そこに癒される時がある。
とにかくいい手。かわいい柔らかい手をしていて、この人の手から生まれる料理がまずいわけない、と思う。どこか懐かしくて安心する盛り付け。実家感がある。
以前、ハンバーグのレシピについて話されていて、よく火の通りを竹串刺して確認するけど、その穴のあいたハンバーグって誰が食べるのか問題についてお話しされていて、串をさしたことで肉汁が出てしまったハンバーグを食べなくて済むように、焼き時間をかなり細かに設定したと言うのを聞いて、衝撃を受けた覚えがある。
栗原はるみさんも好きだ、タイプだ。
あのお年で、すっぴんのあの透明感。かわいさ。キッチンなんか惚れ惚れする。(ああ世界中のキッチンを眺めまわし見たい…という願望にいま気づきました。写真集とかないかな)
彼女のごはんも、安心する。なんだろう、あまり真剣に考えてこなかったけど、一時期番組録画して見てましたね、疲れた時にボケーっと見るの好きですね。見る目的が少し違うから決して作りはしないんですけど。飯島さんもだけど、2人とも漬け込み時間から焼き時間から切り方までかなり細かな指示があって、ぼやんとしてない。あたりまえだけどプロフェッショナルで、そのストイックさが憧れでもある。
小林カツ代さんも好きだなあ。私が死んでもレシピは残るとおっしゃられていた。ケンタロウさんは元気だろうか。
わたしの好きな料理はなんだろな、母の茶碗蒸し、ロールキャベツ、母のロールキャベツはしいたけとしらたきが入ってる。その狂い具合が好き。おいしいんだ。義母のまぜごはん、旦那のクリームシチュー、も大好き。
わたしのつくる料理は誰かの背景になりえるだろか。
思わぬとこに着地しておーしまい。
最近は菜の花のおひたしばっかり食べています。